賃貸仲介の流れ
物件のご紹介から入居までの大まかな流れをご紹介します。ワンルームでも〜LDKの物件でも基本的な流れは同じです。ご参考にしていただけましたら幸いです。
希望要件の整理
どんなふうに暮らしたいかを考える。
希望の暮らしに向けてどんな所だったら実現するか。まずは希望を思いつくままにできるだけ沢山出していきましょう。書き出すのもいいかもしれません。そして希望と一緒に条件も思いつくだけ出していきましょう。
考えるヒントになればと思い、物件探しの時に考えておきたいことをピックアップしてみました。ここに出てくること以外にもこだわりたい事や条件もあるかと思います。思いつくままにできるだけ多くのことを挙げてみてください。
項目 | 考える事 |
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建物の種類は? |
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間取り・部屋の広さ |
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部屋向き・階数 |
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設備 |
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場所 |
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駅からの距離 |
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予算 |
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物件探し
希望や条件を具体的にし、それを元に物件をピックアップしていきます。
世の中に出ているほとんどの物件のご紹介が可能です。県や地域にも問わずご紹介できますので、ご希望をお伝えくださいませ。また、もしご自身でインターネットなどで見つけ、気になっている物件がある場合にもおっしゃっていただけたら、ほとんどの場合はご紹介可能なため、ご相談いただけましたら幸いです。
物件の内見
お話を伺いご希望に沿う物件をピックアップし、その中から気に入ったものがあれば、現地に向かい内見をしていきます。
内見の時は部屋の中はもちろん、共用廊下・ゴミ置き場・駐輪場・駐車場など建物全体で気になる所がないかチェックしていきます。
できるだけ内見することをお勧めしていますが、もし遠方にお住まいで内見に行くのが難しい場合などはご相談くださいませ。弊社が代行して内見しご報告をいたします。
申し込み
内見を済ませ、ここに住みたいと思える物件に巡り会えたら管理会社・大家さんに申し込みをします。
この時点ではまだ確定しません。
金銭のやり取りも発生しません。もし、申し込み金などという項目で金銭が発生した場合でも、契約が成立しなかった場合には返金されるのが普通です。返金を拒むのは違法行為になります。
審査
申し込み後、管理会社・大家さん側による審査があります。審査に通るといよいよ契約に進みます。
大家さんにとって一番気になることは、家賃の支払いが滞ることなくしてもらえるかというところです。
借りようとしている物件に対して、収入や勤続年数などで賃料の支払いに支障がないかが審査のポイントとなります。
審査期間は1日から10日くらいになります。管理会社や審査会社の休日などの関係で多少前後することはありますが、そのくらいを目処に考えていただければよいかと思います。
重要事項説明
審査終了後、借りる意思が変わらなければ契約に進みます。契約締結前に重要事項説明があります。契約前にということになっていますが、日を変えての説明ではなく、ほとんどの場合は同じ時に行うことになります。重要事項に記載されていることを宅地建物取引士が読み上げ、引き続きの契約となっていきます。
重要事項説明は、宅地建物取引士が内容を記載・記名押印したものを口頭にて説明します。
内容としては
- 建物の設備の整備状況(建物:完成物件の時)
- 契約期間及び更新に関する事項(宅地・建物)
- 特別な賃貸借契約を締結しようとする場合に関する事項(宅地・建物)
- 用途その他の利用の制限に関する事項(宅地・建物)
- 敷金等の精算に関する事項(宅地・建物)
- 管理の委託先(宅地・建物)
- 契約終了時における宅地の上の建物の取り壊しに関する事項(宅地)
などがあります。
重要事項や契約書にはとても大切なことが書いてあります。これから借りる物件の知っておくべき大切な事項の総まとめのようなものです。
読み上げられる中、分からない事や疑問に思った事がありましたら、契約締結前の確認が大切です。
契約締結
重要事項説明を受けたら、いよいよ契約になります。 契約締結したらここで金銭の受け渡しが発生します。 契約書の主な内容としては
- 契約期間、契約の更新・使用目的
- 賃料・共益費等
- 敷金・その他の一時金
- 入居者の禁止・制限事項
- 貸主及び借主の修繕範囲
- 明渡し・原状回復
- 解約の手続き
などがあります。
重要事項説明同様、契約書にも賃貸借をするにあたってとても大切な事柄ばかりが記載されています。借りるときのことに関してもですが、何年か住み続けその後解約するときの決め事など、少し遠い未来のことですが、退去1ヶ月前に申し入れすればいいのか、2ヶ月前にしなければいけないのかで、タイミングによっては次に入居しようとする物件と月をかぶって賃料を支払わなくてはならない状況にもなることもあります。また、家賃も日割りはせず、月末分まで支払らうというケースもあるため、内容をしっかり確認し、理解した上で契約することが大切です。
そして、契約締結後に鍵の引き渡しとなります。
鍵の引き渡し・ご入居
賃貸借の契約が締結したら、鍵の引き渡しがありいよいよご入居することになります。
鍵の引き渡しは通常契約開始日(締結日ではありません)の前日や少し前に行われます。
契約開始日に引越しを済ませ、初日から生活をスタートさせたいと思う方も多いかと思います。そのため、鍵が手元にある場合、契約日より前に新居の掃除を済ませておきたいなどと思ったりもするのではないでしょうか。ですが、契約日より前に物件を使用し何か事故が起こってしまった場合、責任の所在を問われたりということにもなり兼ねません。もし、少し前に鍵をもらっても契約日より前の段階ではまだ保険もついていない状態だということをご認識いただけたらと思います。
ご入居にあたっては、家財等を入れる前に内見の時には確認しきれない空調や水回など を最初にチェックすることをお勧めします。
また、もしどこかに気になる傷やシミ、汚れなどを発見した場合や何か不具合があった場合はそのままにせず、管理会社にご連絡・ご確認することをお勧めします。最初に連絡をしておけば、ずっと先の話ですが退去時になってもともとあった傷やシミの責任を取らされるなどのトラブルを回避できます。
また、可能であればその状態を発見日の日付けの入った状態で記録に残しておくと良いかとも思います。